なぜジョーはJリーグ参戦1年目から得点王に輝けたのか
名古屋グランパスの大型補強として注目を集めたのが元ブラジル代表FWのジョーだ。
192㎝の長身と卓越したシュートセンスを兼ねそろえた本物のストライカーのジョー、加入前はブラジルリーグ1部で得点王とMVPにも輝いた衰えを知らない31歳のジョーがJリーグに参戦し、1年目から得点王を獲得するなど衝撃的なデビューを果たした。名古屋はシーズン前半J2降格圏内とかなり苦しい戦いをしていたが、このチームの危機を救ったのがジョーである。
2018シーズンのデータはこのようになっています。
出場 |
33 |
先発 |
31 |
途中出場 |
2 |
出場時間 |
3073 |
ゴール |
24 |
シュート |
105 |
成功率 |
22.90% |
アシスト |
4 |
警告 |
6 |
退場 |
0 |
1試合平均 |
|
プレー時間 |
40 |
シュート |
3.2 |
敵陣パス数 |
25.9 |
自陣パス数 |
4.9 |
ロングパス数 |
0.80% |
ロングパス成功率 |
46.20% |
クロス数 |
0.7 |
チャンスクリエイト数 |
1.5 |
空中戦勝率 |
62.10% |
タックル成功率 |
76.90% |
24得点中、ヘディングで5得点、左足で10得点、右足で9得点と万能型FWとして完璧な結果を示してくれた。しかもPK(左足)で5得点をしているので、流れの中からでは右足でのゴールがもっとも多いこととなります。
シーズン序盤はJリーグになれるのに時間をかけていた印象。後半戦からは2度のハットトリックを達成するなど得点を量産させてきました。
ではなぜジョーは1年目から得点を量産できたのか?
それはチームがストライカーとしてラストパスを供給する回数が多くなり、その期待に応えることができたためだと思われます。
序盤はちぐはぐしていた名古屋攻撃陣でしたが、夏の補強で松本から前田直輝を獲得したことにより攻撃面が活性化し、前半戦に比べるとチャンス御回数も増え得点も倍近く上昇しています。
常にチームとしての役割を理解し、冷静に試合状況を把握できるFWなのでペナルティエリア内でのポジショニングがいい。そのためこぼれ球の反応も良く、ワンタッチでのシュートが多い印象ですね。ダイレクトシュートの多さこそストライカーの条件として考えているので、その点ではJリーグトップクラスのストライカーであることには間違いないです。
最後にまとめるとジョーがここまで得点を量産させてこられたのは
日本人らしい謙虚な姿勢、献身的なプレーがチームに素早くなじむことができ、相手DFにとっては今までに対戦してきた外国人FWと異なる点が多いのでやりづらかったでしょう。
常にサポーターやチームメイト、それに関わる人への感謝の気持ちを忘れることなくプレーをしているからこその結果だと考えています。
来シーズンも得点王になり、タイトル獲得を期待しています。